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紅 -kure-nai- 第9話

 第9話  【貴方と私と】

台詞がいちいち沁みてくるんですけど~脚本いいな、コレ。

九鳳院に見つかってしまった真九郎と紫は紅香の手助けで五月雨荘を後にする。
九鳳院という敵の大きさ、紫の存在の謎に自信を無くした真九郎に紅香は九鳳院が執拗に紫を取り返そうとする理由を明かす・・・

近親婚を繰り返した結果、九鳳院では近親者同士の交わりでしか子孫を残せなくなってしまった。
九鳳院の女は生まれた時から子供を生むための道具として育てられ、奥の院で一生を過ごす。
紅香は紫の母・蒼樹との約束と紫自身の願いで彼女を九鳳院から連れ出した。

実の姉や妹に子供を生ませ、それを世間から隠すために一生閉じ込める。
そして生まれた子(男)は外から嫁いだ女に自分の子として育てさせる・・・九鳳院にとって女は道具に過ぎないんですね。

紅香の話を聞き紫を守る決意をした真九郎。翌日には国外に出るという。
真九郎は一度五月雨荘に戻り闇絵や環にちゃんと別れを言いたいという。
ここで何故戻る?!と思ったのは私だけではないと思う。でもテロで突然両親を失った真九郎にとって別れをきちんと済ませたいという気持ちは分かります。
弥生の反対を押し切って『行かせる』と決めた紅香。
    ― 人は自ら選択したことを正しいものにしていくんだろうね ―
紅香の言葉がこの後の展開が茨の道だと語っているようで・・・見ていて辛くなってきた。

五月雨荘に戻った真九郎と紫。
焼肉です。霜降りを知らない真九郎と紫。白いところばっかり・・・肉屋に騙されたのか?
きっと騙されたんだと変わりに自分たちが食べてやろうと必死な闇絵と環。必死すぎてばれてます。
先週の七五三フラグで今回は全編シリアス展開かと思ったけど、またあって良かった。
部屋を出るとき一瞬紫の表情が曇ったのを気にする闇絵。この人も謎だな~

母のように死にたくない。もっともっと自由に生きたい。
真九郎のように強くなって自由に生きたい。しかし紫に強いと言われ自分はまだまだ弱いという。
弱いから怪物のような力を手に入れてしまった。辛い出来事が忘れられないのは本当の強さを持っていないからだ。後悔とも懺悔ともとも取れる話に紫は互いに一人になってしまったが、今は二人だ。二人なら寂しくないと真九郎にキスをする。『大切な人を見つけたらキスをしてあげなさい』蒼樹に教えられたこと。紫にとって真九郎はとても大切な人で、真九郎にとっての紫も同じ。
恋愛的なものとは違う、家族よりももっと根本的な人としてのつながりって感じがします。
五月雨荘に向かってきた人影。
リン・チェンシン。弥生の攻撃も全く効かず、五月雨荘に侵入されてしまう。騒ぎを聞いて部屋から出てきた闇絵と環も捕らえられてしまう。部屋に入ってきた男を倒したがリン・チェンシンに対しては一方的にやられてしまう。

そして後から入ってきた男、九鳳院竜士。
竜士を見たときの紫の怯え方が半端じゃない。竜士の前では口答えのひとつもできなくなってしまう。
こんなに子供を怯えさせる存在って・・・こいつらマジで紫に何をしてきたんだ?
紫を助けようと立ち上がった真九郎に容赦なくリンの蹴りが入る。

蹴り、殴られる真九郎を前に紫に『九鳳院の女』として何をすべきか問う竜士。
『九鳳院のために生きる運命にあります』
紫は自分のやらされること、それから逃げることが出来ないこともちゃんと理解していた。
真九郎に別れを告げる紫。


竜士は自分の運命を自分で受け入れたことを自覚させるため、紫に自分の足で歩けという。
本意でなくても受け入れざるを得ないように追い詰めたくせによく言いやがります。
五月雨荘を出て行く紫。

紫の選択は正しいと思えるものなんでしょうか?
後ろには何も無いから前を見て生きると話し合ったのに、結局九鳳院の因習から逃れられなかった紫。潔すぎます!かっこ良すぎるよ。子供にかっこつけさせんなよ(泣)

次回 【慣れの恐怖】
紫のいない生活に戻った真九郎。このままでいいのか?いいはずありませんね。


紫を連れ戻しにきたのが竜士っていうのがかなり腹が立ちます。
蓮丈が動かん!ダメ親父のまま終わるのか?
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