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舟を編む 第一話「茫洋」

第一話「茫洋」

辞書編集部員の西岡は、街の本屋でとある営業マンのお粗末な仕事っぷりを目撃する。
それは、西岡も勤める玄武書房の社員である馬締(まじめ)という男だった。

玄武書房で辞書一筋の編集者・荒木は定年後は体調が思わしくない妻のそばにいるために、社を去ることを辞書「大渡海」の監修者である松本に告げる。
何としても大渡海は完成させる。定年までに必ず自分の後継者を見つけると社の中を駆けずり回り適任者を捜す松本。

本屋で真面目だがどこかズレた営業マンを見かけた辞書編集部の西岡。
書店に自社の人間の不手際を詫び、営業を見つけてお説教。

馬締光也(まじめみつや)という青年。名前の通り真面目そうな人物ですね。
空気読めよ。西岡の言葉に空気の意味を考え語り始める馬締。
言葉に対する造詣の深さは西岡も引っ掛かりを感じたようですが、やはりどこかズレた変なヤツという印象の方が強く残ったようですね。

下宿に戻った馬締。
今はもう珍しい下宿という感じですね。都会の方が残っているのかしら?
部屋中に積み上げられた本。ここはパラダイスですかっ!?
大家さんとのやりとりから馬締の人となりが感じられます。

荒木の人材探しは停滞中。辞書編集のような地道な作業を黙々と続けられる人間はなかなか見つからない。
西岡が話す変な営業の人間。辞書編集に向いている!荒木は名前を聞くのももどかしく西岡を連れて営業部へ。
言葉が溢れてますね。言葉ひとつひとつが息をしているかのような演出。
言葉が溢れる中で馬締を見つけた荒木。長年の経験が「彼がそうだ」と感じさせたのでしょうか。
「右」って言葉一つとってもいろんな解釈があるんだなぁ。

西岡と馬締が出会い、荒木に見出され馬締は辞書編集の世界にのめり込んでいくんでしょうね。

非常に落ち着いたノイタミナらしい作品ですね。
映画化もされたようですが、こちらは観ていません。
ストーリーも楽しみですが、アニメならではの演出にも期待したいです。
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