第2話　「浮春の郷」

夏目もいいが、田沼もいい！

妖の気配を感じ取ることは出来ても実際に見たり、話したりは出来ない田沼。相変わらずもう失われた池の鯉の影は見えるが、池は見えない。
しかし田沼は影の中に普段とは違うものを感じる。

寺から経が聞こえなくなったと喜ぶ妖怪たち。夏目は田沼の父に何かあったのかと心配するが、普通の家庭で育っていない夏目は友人の家庭にどこまで踏み込んでいいのかわからない。
夏目のこういう部分は気遣いというより、人に拒絶されたことの環境の影響でしょう。それでもちゃんと確認することが出来たのは田沼と田沼の父が彼にとって大切な人である証拠ですね。

夏目の前にはまたしても名を返して欲しいと言う妖怪が現れるが、友人帳に名前無い様子。

田沼の父の不在中に瘴気を放つ妖怪が現れる。
妖怪が夏目の名を呼ぶ。田沼がここまでしっかりと妖怪の気配を感じたのは始めてかな？それほど強い力を持っているということか。

再び夏目の前に現れた女妖怪。友人帳に名前がないと知られると返して欲しいのは「兄」の名であると告げる。どう見ても怪しい。

彼女の故郷は「浮春の郷」。普段はこの世とつながることは無いが、祭の時などに扉が開く時があるという。
祭の神楽に誘われてこちらの世界に来たが帰り道が分からず兄と共に浮春の郷への入り口を探して旅をして来たという。
旅の間に病に倒れた兄は瘴気を放つようになり、妹を神木の洞に残して去ってしまったらしい。

お人好しの夏目ならこのままでも十分に釣れただろうに友人帳欲しさに、夏目を襲う女妖怪。
夏目を救ったのは三篠。前回といい今回といい、ニャンコ先生仕事してませんｗｗｗ用心棒じゃなかったのかｗ

その頃、寺に現れた妖怪の瘴気に当てられ、体調を崩す田沼。
嫌な気配を感じた田沼は自主的避難。その頃田沼を心配した夏目は寺へと急ぐ。

そこにいたのは瘴気を放つ妖怪。彼もまたレイコに名を取られた妖怪の1人。
妹が探しているぞ。妹はとっくに死んだ・・・妹と名乗ったのは郷で罪を犯した「サグメ」という妖怪。サグメは彼に付きまとい郷の入り口が開くのを待っていたらしい。

妹妖怪が死んだという下り以外は話がほぼ一致する。どこまで気合の入ったストーカーだったんだ。

名を返した途端、女妖怪に襲われた「カナワ」。郷への入り口は郷の者の血に反応する。しかし罪人の血では扉は開かない。
カナワの血によって郷への入り口が開く。
しかし罪人は自分が手折った枝にされ、郷に戻ることは叶わなかった。

一緒に来るか？カナワの誘いを断った夏目。夏目にとって大切な場所は藤原家であり、田沼や人間の友人がいるこの場所。

レイコとの勝負はじゃんけんだったのかｗ病気の妖怪相手にフルボッコじゃ無くてよかったｗ
郷に戻ることを諦めかけていたカナワに「レイコに郷を見せる」という目的を持たせるための勝負だったみたいですね。
しかし今回もレイコはカナワの名を呼ぶことなく亡くなっていた。レイコの代わりに郷を見つめた夏目。
夏目は名を返すだけではなく、レイコの遣り残したこと、妖怪との約束を果たすために友人帳を受け継いだような感じです。

夏目を心配して戻った田沼は妖怪が悪いものではなく、自分の郷へ戻ったことを聞き安堵する。

父親のことをすぐに尋ねることができなかった夏目。
夏目に妖怪のことを話せなかった田沼。

互いに互いを思いやっているのに、自分がどこまで踏み込んでいいかわからない。ちょっと不器用な友情。

ちゃんと相手の気持ちは感じ取っている2人の関係が心地いいです。これからもっとたくさん話して、もっと互いを知っていけばいいと思います。